shinmaimanaのブログ

作業療法士で左片麻痺の障がい者でもあります、両方の視点を持つからこその事が書いていければと思います。

健康って大事 失って理解する事

まず私は30代前半で病気(脳出血)をやって、左半身麻痺の障害を抱えました。

健康な時には健康の大切さなんてなかなか意識しないものですよね。

『本当に大事なものは無くしてから理解する』と言いますし。

人間そんなものっぽいですってお話です。

 

・人は何かを失うときに苦痛を感じるが、これは何かを得て満足するときの2倍強く反応するという心理で「損失回避性」と呼ばれているそうです。

 これをふまえて、人は一定期間モノを所有すると愛着がわきます、なのでフリーマーケット等で売値として考えていた額はそれなりに高く設定したくなるのだそうです。これは「現状維持バイアス」という言葉で説明できて、人はいったん何かを始めると、それを変える事に抵抗を感じるという心理を表す意味の言葉です。

↑は前に読んだ比較的簡単な経済学の本から引用してみました、それにしても失うときに感じる苦痛が、何かを得て満足するときの2倍ってすごいですよね。

 

・その時には理解できなくても後になってから意味がわかる事もあります。

若い頃に、規模が大きめのデイケアリハビリテーションスタッフとして働いていたことが有ります。

60~90代の利用者さん達がワイワイ色々な話をしているのを聞きつつ忙しく仕事をしていました。

興味の有る話題はついつい仕事中でも聞いてしまうもので、その日の話題は『人生で一番美味しかったものは何か?』でした。

食の好みはひとそれぞれ違うかと思うので、その時話をしていた全員の利用者さん達の意見が一致したのは正直驚きました。

『白いご飯』が一番美味しい、間違いない。

とそろって皆さん言い、反論も出ないのです。

それこそはじめのうちは松阪牛は美味しかったよ、大トロは美味しかったよ、等々とたくさんの意見が出ていたのです。

当時若かった私はいくら美味しいといってもお米より肉や魚の方が美味しいのではと思ったものでした。

私も年齢を重ね多少色々経験して、病気になり体が不自由になって急に思い出して考えてみたのです。

戦争を経験した世代の方々にとって、戦争中、戦前は容易に手に入ったものの、物資が不足したことで手に入らなくなった象徴的な物が『白いご飯』なのだろうと、終戦後物資の不足が解消されて再び口に出来た時のよろこびは生涯で一番の美味と言いたくなる味であったのだろうと想像して長い時間かかってようやく意味が理解できたような気がしました。

私は健康だった時に健康に感謝なんてしていませんでした、健康ではなくなって初めて健康のありがたさを理解しました。

でも、今現在毎日『白いご飯』を食べられていますし。

子供たちもみんな元気です。

先の事はわからんですが、今の幸せを少し大切にしようと思います。