マルハナバチが飛べる理由
出来ない理由を集めて行動しないより、出来る可能性に目を向けて挑戦したいって話です。
このマルハナバチですが、飛ぶぬいぐるみなどとも言われる、大きな胴体に小さな羽、ふわふわの毛の愛らしいフォルムをしたハチです。
航空力学の理論では飛べるはずがないとされていたのに、実際には飛べるのです。
この根拠として、ごく最近まで『マルハナバチ自身は、自分が理論上飛べない事を知らないからではないか』と大真面目に言われてきました。
そして、誤った確信が自身の限界を作っている例として、ビジネストレーナーの多くが頻繁にこの話を引き合いに出していたそうです。
そして、なぜ飛べるのかホントのところがだいぶ解明されてきているようです。
(人や飛行機のような)大きなサイズの物体にとってはサラサラと「粘度」を感じさせない1気圧の大気中も、(虫のような)小さなサイズの物体にとっては(例えば)水のような大きな粘度を持つ環境とみなされるということです。そして、マルハナバチやクマバチはこうした環境を利用して、「はばたき」によって上手に空気の渦を作り出し、その渦に乗って垂直上昇や下降をしているということです。
虫たちにとって、空気はもっと(ある意味)粘っこいものであり、それを羽根でかき分け、かき回すことによって空中に浮かんでいるということになるのでしょう。
マルハナバチ自身は人間が自分たちの何を疑問に思っているのかなど知る由もなく自然に飛んでいるのですから変わったのは人間のマルハナバチに対する理解度だけなのですがね。
誤った確信が自身の限界を作っている、誤った確信を取り払おうって考え方自体は何でも理屈で解決してしまうよりも私は好感が持てます。
仮に全てが科学的に解明されてしまったら、『無理なものは無理』と決まってしまいますものね。それはとてもつまらないように思います。
その場合の『無理なものは無理』も航空力学のものさしでマルハナバチの飛行をはかった場合の無理ではないのか検証しないとですよね。
昨今、医療の現場では『無理なものは無理』、『低確率ではありますが事故は起こります』など医師から訴訟を避けるためでしょうが説明を受けます。
私自身も医療職ですので、医療行為に対しての説明と同意が重要なのは理解出来ます。
患者経験も豊富な身としては、多少これらの説明、深刻にならずに聞くことも必要かなと思ったり。
というのも、私自身脳出血術後に一生車椅子の生活もあり得ますので、と説明を受けましたが、今は片道3キロの道のりを歩いて、パートとはいえ作業療法士の仕事をしに行けています。
出来ない理由を集めて行動しないより、どうすればできるようになるか、今すぐに無理なら将来的には可能にならないか出来る可能性に目を向けて挑戦した方が楽しいしワクワクしますよね。