shinmaimanaのブログ

作業療法士で左片麻痺の障がい者でもあります、両方の視点を持つからこその事が書いていければと思います。

認知症とiPadによる他者交流

イギリスでは、認知症になったらまずiPadを配られ、その使い方を他の認知症の患者さんに教えてもらうという、取り組みが行われているみたいですね。

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すごく良い取り組みだと思います。

 

作業療法士として、デイケアに勤務していると、利用者さんの認知機能維持向上のために何をするべきか、何ができるかは、つね日ごろ考えているところでありますが。

 

やはり、逆に何が認知機能に良くないのかを考えると、

限定された他者交流機会の少ない生活環境というのは認知機能面を考えると可能なら生活サイクルを改善していただければありがたいところだと思います。

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出来るだけ、根拠を持って認知機能維持向上に効果的な活動を提供したいと試みていますが、やはり利用者さん同士で交流機会を多く持ちつつ楽しんで参加してもらえるのが一番ですね。

なので、私の勤めているデイケアでは提供した作業活動に没頭するよりもテーブルの隣やおむかいの利用者さんとワイワイ話して楽しみつつ作業活動に参加してもらえるような環境づくりをしています。

 

話を戻しますが、

発症早期の段階から、社会から孤立しないようにテクノロジーを活用しようというのはおおいに見習うべき取り組みと思います。

 

理由として、どうしたって、認知症と診断されれば自信も無くなりますでしょうし、

積極的に外出機会も持ちがたいでしょう、

他者交流の機会がどうしても少なくなりがちになるのも必然かと思います。

 

認知機能低下→自信がない→他者交流の機会→さらなる認知機能低下を招く→

 →自信がない→他者交流の機会→さらなる認知機能低下を招く

 

この悪循環を断ち切る。

そもそもおちいらないようにする事が大切ですが。

ためには、現状在宅であればご家族への負担が極端になりますし、さらに認知症初期の患者さんの場合は家族や周囲の人に負担をかけているとの思いからすごく遠慮がちになるケースも多いように思います

外出しなくてもiPad上で他の人とコミュニケーションをとることが可能になるというのは上記の悪循環を断ち切るのに画期的な発想ではないかと思うのです。

認知症に対しては新たな研究なども多く聞かれるようになっていますし、効果の見込めそうなものを併用する形で、このようなリスクのない良い取り組みはドンドン取り入れていければなと思った次第でした。