shinmaimanaのブログ

作業療法士で左片麻痺の障がい者でもあります、両方の視点を持つからこその事が書いていければと思います。

麻痺側の手がつめたいのは筋肉のポンプ作用低下からの末梢血流の循環低下。

筋肉のポンプ作用の話になります。

筋肉(骨格筋)の収縮と弛緩(しかん)がポンプのように働くことで血管に圧力をかけ、四肢末梢(まっしょう)の静脈血流を心臓に戻す働き。

筋ポンプともいい、血液が末梢の静脈から中枢へ戻っていく流れであることから静脈ポンプともよばれる。筋肉が収縮すると静脈が圧迫され、中の血液は押し出されて血流が生み出される。この血流は、末梢側へ流入しないように静脈内の静脈弁が働いて逆流を防いでいるので心臓へと戻っていく。

反対に筋肉が弛緩するとふたたび静脈が血液で満たされる。

この収縮と弛緩が繰り返される筋肉ポンプ作用によって、末梢から心臓への血液の環流が持続される。

とくに下肢の静脈にはほかより多くの圧力が加わることが多く、この部分の血液を重力に逆らって心臓へ戻す血流をつくりだすには大きい力を必要とする。

下肢筋肉のなかでとくにふくらはぎの筋肉は筋肉ポンプの作用効果が高いため、第二の心臓とよばれることがある。

コトバンクさんより引用させていただきました。

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これをふまえて、麻痺側の腕、脚が冷たく感じられることについて考えてみるとまあ、当然ですよね、麻痺によって、筋肉の動き自体が少ないわけですから、筋肉のポンプ作用も当然十分には効果が得られにくくなります。

 

それにしたって、夏でも麻痺側を自分で触ってみると明確な温度差が有って冷たさにおどろかされます。

 

と、余談ですが。

高齢の方が、夏場にエアコンどころか、扇風機の風でも寒いと言っていたりすることが有りますが、運動量の低下から筋肉の動きが少ない、筋肉のポンプ作用も十分には効果が得られにくくなるという同様の理由からだったのか~と納得してみたり。

私も麻痺側は冷え気味に感じるので、扇風機の風が寒いに、共感できたり。

 

結論として、末梢血流の循環改善のためにも意識して麻痺側を随意的に動かしてあげることは重要ですね。

麻痺の場合思い通りに動かないものを積極的に動かすのは、なかなかにしんどいですが、普段から動かさないデメリットは多いですからね、意識付けして動かすようにしたいものです。