意識的にキレるってなんだろう?
和佐大輔氏や、堀江貴文氏が著書の中で意識的にキレると書かれていましたが。
どうにもこの『キレる』って行為は、以前まで私は感情的で衝動的な行動のように思っていたので、『意識的』と『キレる』が結びつかなくて、ふしぎに思っていました。
この意識的にの意味は戦略的にキレるって事であったのかな、
と脳科学者中野 信子氏の著書を読ませていただいて理解できたように思えました。
『キレる!脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」』 脳科学者中野 信子著 小学館新書 の中に、
戦略的にキレる言葉の運用術の項目がありまして。
誰も損をしないキレ方は大きな武器
たとえとして
「あなたのそういう言い方ってちょっとおかしいと思うんですよね」と言いたいときに、様々なパターンを言葉をストックとして持ち合わせていることは、今後の人生にとってきっと大きな武器になるはずです。
「お前のやっていることはむだなんだ」といじる上司がいたら。
「今この時間のほうが無駄じゃないですか」と言ってみる。
もしくは、言いたいだけ言わせて、「そろそろいいですか?時間がもったいないんで」と正当な意見を言って相手に気づかせるのも良いでしょう。
言い返さなくても、短い言葉でパッと終わらせるのが上手な人もいます。「はい、以上!」と本質だけ言って終わらせるのです。
フッとため息をつくだけで、相手の戦意を喪失させる人もいます。
自分に合った切り返し方があるはずです。
共通しているのは、こういう切り返しの仕方は誰も損をしません。
相手が傷ついてしまい、誰かが損をするキレ方は悪いキレ方です。
誰も損をしないキレ方があるのです。
誰も損をしない。でもきちんと自分の言いたいことを伝え、不当な攻撃から自分を守る。そういうコミュニケーションが上手な人を見つけて、学びましょう。
理不尽な攻撃をかわしつつ、チクリと相手に軽く反撃する言葉をたくさん増やし、練習し、自分のスキルとして身に付けていきましょう。
と紹介されています。
その場しのぎ的にがまんするのではなく、必要な主張をしつつ相手も傷つけない、誰も損をしない上手なコミュニケーションスキルを身に付けましょうというのは私にとっては新しい発見のように思えてありがたかったです。
対個人の例が紹介されていましたが。
先述した和佐大輔氏や、堀江貴文氏は著書を読ませていただくと、対集団に対して上手く統率、運営するための手段の一つとして必要場面でこの『キレる』事をスキルとして用いているように思えます。コミュニケーションスキルの高さ、日本語の運用力の高さがうかがえますね。