shinmaimanaのブログ

作業療法士で左片麻痺の障がい者でもあります、両方の視点を持つからこその事が書いていければと思います。

麻痺側上肢の活用度を上げるための訓練としてプレーシングを

腕の重さも。

下のURL様参考とさせていただいて、体重全体の6%ほどの重量と考えると。

http://blog.livedoor.jp/shisei_kenkyukai/archives/65764734.html

私の場合では体重がだいたい70㎏

70×0.06=4.2㎏

純粋な重量としてみれば、2リットルのペットボトル二本分の重さをさげていると考えたらなかなかな重さですな。

そりゃ、対策とらなきゃ、亜脱臼気味になったりもしましょうて。

かといって、三角巾でいつまでも吊って支えるってのも麻痺側の腕の動きを制限するって点から考えるとあまり良いとは思えません。

肩関節自体が股関節なんかと比べてはまりの浅い構造の関節なので脱臼とまではいかなくても、関節がすこしずれた状態になるってのが亜脱臼ですな。

であれば、解決策として肩関節周囲筋を少し、はたらかせてあげたいところです。

 

 あおむけでのプレーシング

あおむけにねて、麻痺側の手を天井に向かって伸ばす。

・手のひらが頭側に向くように意識しつつ、ひじの曲げ伸ばしを可能なかぎり麻痺側の力でくりかえし行う。(支えが必要なようなら麻痺していない側の手で支えるのもありと思います)

※ひじを伸ばす筋肉をはたらかせてあげるための運動です。絶対に痛みのない範囲で行って下さい。

 

 

・あおむけにねて、麻痺側の手を天井に向かって伸ばす。

手のひらが頭側に向くように意識しつつ、小さな円を時計回り、反時計回りに描く。

安定して保持できるようになる事が目的と思って、円を描く速さはあくまでゆっくりでいいし、円を描く範囲も大きくなくていいです。

※肩関節周囲筋(内側の筋肉)をはたらかせてあげるための運動です。絶対に痛みのない範囲で行って下さい。

 

横向きでのプレーシング

横向きに寝て麻痺側の手を前方に向かって伸ばす。

・手のひらが床の方向をむくように意識しつつ、ひじの関節は伸ばしたまま、肩関節を頭側と脚側へゆっくり動かす。

※肩関節周囲筋(外側の筋肉)をはたらかせてあげるための運動です。絶対に痛みのない範囲で行って下さい。

 

で、結論ですが

肩の関節ははまりの浅い構造の関節なので、無理に動かすと痛みが出やすかったりします。

それだけにあまり自主トレ指導もされにくいようにも思います。

たしかに、無理に動かせば痛みをだすリスクは有りますが、痛みのない範囲内を自分で動かすぶんにはさほどリスクも高くないかと思ったり。

そして、肩関節周囲筋が働いてくれると亜脱臼の対策になるだけではなく、生活場面での麻痺側上肢の出番が大きく増えるかと思うのですよ。(自分でためしてそう感じます)

生活場面で使える機会が増えてくれば、そんなに自主トレを意識しなくても良くなりますから、やっぱりそこまでなんとかつなげたいところですね。