shinmaimanaのブログ

作業療法士で左片麻痺の障がい者でもあります、両方の視点を持つからこその事が書いていければと思います。

協調性を持って平和主義でってのも生存に有利になるため

『科学がつきとめた運のいい人』 中野信子著 サンマーク出版引用させていただいています。

 

運のいい人は一人勝ちしようとしない

 

生き残るためには他者を思いやる社会性が必要、しかし、他者を思いやるだけでは生き残る事はできません。

 

たとえば、企業は社会の役に立つ事が大前提ですが、自社の利益を度外視して、ひたすら社会の事だけを考えて活動していたらいずれは倒産してしまうでしょう。

 

つまり、生き残るためには勝たなければなりません、しかも勝ち続けなければならないのです。

 

では、どうしたら他者への思いやりを持ちつつ、勝ち続ける事ができるのでしょうか。

そのコツは勝ち過ぎない事。

 

『過剰適応』という言葉があります。生き残っていくためにはっもちろん環境に適応する必要があります。しかし過剰に適応してしまうと、それがかえって絶滅のリスクになってしまう事があるのです。

 

『最適より好適』という言い方も有ります。最適はベスト、好適はベターという意味。

『最適より好適』とは『最適な戦略をとると、一時期は勝てるものの、長期的なスパンでみると滅びてしまう可能性が高い、よってベストよりベターな道をえらぶべき』という意味です。

 

環境にあまりに適応しすぎて、ある条件のもとでひとり勝ちした存在というのは、条件が変わると変化に耐えられずにあっけなく危機的な状態に転落してしまうのです。

 

ある時代にひとり勝ちした、頂点を極めた国や企業というのは必ず滅びています。勝ちすぎると、勝ち続ける事ができないのです。

 

そこで勝ち過ぎない、ひとり勝ちしない道を選ぶのです。自分だけが生き残ってほかは全滅しようとかまわない、という道より、自分も生き残るけれどまわりも生き残れる道を選ぶ。

まわりとうまく共存できる道をさぐる。これのほうが結果的に長く生き延びることができるのです。

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争いを好む協調性のない性質のものは長期的に見たらうまくはいかないってことなのでしょうかね。

 

そう考えたら、現状のアメリカってひとり勝ち状態に近いですよね。

 

日本的なみんな仲良くの考え方もあながち間違ってはいないのかもですね。

 

落合陽一氏も著書の中で世界経済中心もいずれはアジアに移るかもしれない。日本も仲良くしておくべきはインドと書かれていましたし。

 

国家単位で見た場合隣国とあまり仲良く出来ない例も多かったりはするみたいですが、企業や、個人単位での交流ではどうなんですかね~。

人としてちゃんと接してみたら個人個人では理解しあえる部分ってきっとありますよね。お隣さんの国ともケンカにならないように好適な関係が目指せれば良いですよね~。

 

外国の方との交流はほとんどない私ですが、青森の三沢市なんかでは米軍基地が有るので、飲み屋での日本人同士のケンカをいい体格の外国の方が「お前たちやめろ」ってスッと止めに入ってくれたりする事も有るみたいですね。

↑個人単位での好適の関係が作れている例のように思えました。

 

どんな組織も大きくも小さくも見る視点は欲しいですよね。何か問題が起こればそればかりに目がいってしまいます、『好適』について考える広い視野が持ちたいものです。