shinmaimanaのブログ

作業療法士で左片麻痺の障がい者でもあります、両方の視点を持つからこその事が書いていければと思います。

すね毛とミステリーサークル

すね毛に円形脱毛症がおこるというのは聞いたことがなかったのですが。

ある朝起きたら、すね毛が一部分それはそれはキレイな真円に抜けていた事がありました。

何事かと思い、それはもう恐れおののきましたよ。

 

結論から申し上げますと、犯行は当時小学校低学年だった長女により行われたものでした。

基本的に長女は私より寝つきが良くないので、寝かしつけるのが大変でとなりで寝ている私の方が先に寝てしまう事も多かったのです。

家族がみんな寝てしまって、話し相手もおらず退屈で、イライラした気持ちをすね毛をむしって発散していたというのが事件の全容であるようでした。

明かりもない中で、真円に毛をむしる器用さとドメスティック加減に我が娘ながら若干驚愕したものでした。

事件の全容がわかって以降、我が家では『すね毛アート事件』と呼ばれて笑い話になっています。

 

さて、ここで疑問なのは、いくら寝てても毛をむしられたら痛みで起きるでしょうって事です。

確かに長女にむしられたすね毛は私の麻痺側のものではあるのですが、痛覚自体は病院で採血した際に実験済みで麻痺側も痛覚は問題ないどころか、針を刺した痛みは触覚が鈍い分よけいに鋭く感じるように思えました。

 

で、ふしぎだったので自分で左右のすね毛を引っ張って痛みの程度を検証してみると、これが麻痺側の方があまり痛くないのです。ちなみにすねをつねると左右の痛みは同じであるように思えます。

痛覚は痛覚なのでしょうが、触覚はにぶいので浅い傷は痛みを感じにくいのかなと思って納得してみました(感覚の受容器的に表層に近いのが原因?)。

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長女のいたずらから、毛を抜く痛みは触覚とも関連が深いのでは?と、しょうもなさすぎてあまり誰も考えてこなかったであろう事について考えるに至った話でした。

 

この話が臨床的に何か意味が有るとすれば、麻痺側の浅い傷は自分では見つけにくい場合があるって事くらいですね、しかも、脳卒中の程度部位によって感覚障害も様々なのでこんな事も有るかもって、一事例程度でしかないです。