リカちゃん人形と木刀
反抗期の子供って、気持ちも出来事も素直に教えてくれませんよねって話です。
で、フルタイムで仕事が出来ていない分、子供たちと過ごす時間が長い父親の私ですが、うちの奥さん程にコミュニケーション能力が高ければ悩む必要すらないのでしょうが、さほどコミュニケーション能力に自信が無かったりするのでいろいろな場面を注意深くよく見て子供たちに質問するようにしていました。
長女の場合は『好きな絵を描いているのに一本一本の線にいつもの丁寧さが無い』なんかはわかりやすく、何かイヤな事が有ったのかなと予想出来たりします。
ストレートに聞くよりも、変化に気付いてその話題から話を広げていけばいろいろ話してもらいやすい事に気が付きました。
落ち込んでいてやる気が出ない時なんかは、前に観たお気に入りの録画番組を繰り返し観たりすることも多いです。←これは内容がわかっているので安心できるからなのだそうです(保健センターの先生に教えてもらった)。
で、うちの長女はリカちゃん人形が好きで部屋の片隅をきれいにデコってリカちゃんスペースを作っています。
が、ある時ふと見たらリカちゃん人形がえらくヤンキーくさい装いになっていた事が有り。この場合のヤンキーはアメリカンスタイルって意味ではなく。
アイスの棒的な木を削って自作したと思われる木刀を持っているのですよ、なんというか攻撃的な装いです。
ここは無難にと「リカちゃん、何と闘おうとしているの?」聞いてみました。
すると、長女は「不審者が来たらはりたおす」と言ってました。
そのほかには聞いてみても、学校でも何か有ったわけでもないようでしたし。
いまだにはっきりとは何だったのかわかりませんが、あの木刀は嫌なニュースの多いこの頃に対しての長女なりの不安感の現れなのかなと思っていたりしました。
近頃のニュースはまだ小さい女の子のいる家庭は本当に不安になる内容が続いていますから、さほどしっかり報道は見ていないように思えても子供たち自身にも不安感は積もり積もっているのかもしれないですね。
上は以前に長女が不審者的な人に話しかけられた件についてですが。
登校中なども歩道で知らない人とすれ違うのは苦手なのだといいます。
一緒にバスに乗った時なども知らない人と隣に座るのは苦手と必ず窓側を確保しますしね。
結局、今のご時世「大丈夫」なんて、安易には子供の不安感を取り払ってあげられるような声もかけてあげられないのがもどかしすぎますよねって事が言いたいだけだったんですがね。