shinmaimanaのブログ

作業療法士で左片麻痺の障がい者でもあります、両方の視点を持つからこその事が書いていければと思います。

スペシャリストについて考えて、自分に何か有ったっけ?と考えてみた話でした。

「十分に(高度に)発達した科学は魔術と見分けがつかない」とはイギリス人作家。技術者。アーサー・チャールズ・クラーク氏の言葉なのだそうですが。

科学に限らず、同じ仕事に長くついていれば理屈やコツがわからない分野外の人から見たら魔法のように見えるような事ができる様になったりしますよねって話です。

 

先日、保育園の参観日でしたが、先生たちを見ていて、園児たちの行動予測の正確さには毎度ながら「実はエスパーなのでは?」と思ったりしました。

実際には、経験則からの行動予測なのでしょうがそれにしても驚異の正確さです。

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物作りの職人さんなどもすごいですよね

陸上競技で使う砲丸で世界のトップアスリートの方々が好んで使うのは日本の職人さんの手によるものらしいですが。

 職人さんに作り方を聞くと、教えて真似できるものでなしと、アッサリ教えてしまうというのを聞いたことが有ります。←かっこいいですよね。

上は版権フリーのサイト様から、砲丸の画像ですが、複数の金属を使って大きさ重さをミリ、グラム単位までそろえて、重心の位置まで製造過程で考えつつ作るというのですから、驚きます。

 

で、その辺を考えると少し悲しくなるリハビリテーション専門職の一つの作業療法士をしている私です。

この作業療法士がんばって仕事をしているつもりでも、いまいちまわりから理解されがたかったり。

同僚の他職種の人にもやっている事の意義がうまく伝わらない事も多かったりします。

 

患者さん、利用者さんに意義が伝わらない事が一番困りますから、言葉を尽くすようにはしていますが、リハビリテーションって基本的に地味な訓練の積み重ねですし、疲れるし、痛い事も有るしでしんどいですからね。

最善なのは、痛くもしんどくもなくいつのまにか頑張らなくても出来ちゃった、てな感じなのでしょうがこれは私には少々むずかしいです。

ただ、同じ筋力を強化する必要があるにせよ、声のかけ方一つで患者さん自身に楽しみながら頑張っていることをあまり意識させないで、リハビリテーションに参加してもらうってのは、長い臨床経験と高いコミュニケーションスキルだけが習得させてくれる上級スキルなのかもしれないですね。

(ちなみに私はこのへんのうまい声のかけ方とかはあまり得意なほうではなかったりします)

で、結局何が言いたいのかと申しますと、これまでそれなりに勉強してあれこれスキルも身に付けてきたのでそのごり押しで結果が出せていたものも、自分の体が不自由(左半身が麻痺した)になって、専門のスキル以外に必要となるものの重要性に思い至ってみたりって話しでした。

はたから見て魔法のように見えるすごい技術って、きっとこんな経験則と特殊スキルの合わせ技のようなものなのかなと思いました。

私ももっと頑張らなきゃですな。