shinmaimanaのブログ

作業療法士で左片麻痺の障がい者でもあります、両方の視点を持つからこその事が書いていければと思います。

『歩けない僕らは』というタイトルの新人理学療法士が主役の邦画

『歩けない僕らは』というタイトルの新人理学療法士が主役の邦画が上映中のようです。https://news.yahoo.co.jp/byline/mizukamikenji/20191127-00152566/←こちらのURLは少しあらすじなどが紹介されているものです。

リハビリテーション専門職、しかも新人にスポットをあてた映画を私は他には知らないので面白そうと思っています。

私はだいぶオッサンの作業療法士ですが、新人の頃に患者さんと向き合う際の「自分が相手に試されてる感じ」とでもいうような緊張感はなんとも表現が難いものがあるように思います

どんな人が相手の職種でも同じかとも思いますが、新人の頃は中身なんて無くて当然ですから、出来る事を精一杯、誠実に正面から相手に向き合う以外にないと腹をくくれるまでが一番しんどい精神的な葛藤の時期ですよね。

あえてそれを表現しようとしたってのは、きっと大変な挑戦でしたでしょうし、それだけに骨太な面白い映画なんだろうなと思います。

 

上のURL様によりますと患者さんがお墓参りに行きたいという目的を果たすってシーンがあるとのことですが。

『お墓参りに行きたいというのは』、私がいなかに住んでいるってのも有るかもしれませんが、病院の入院患者さんや施設の利用者さんの実際に結構多いニーズだったりします。

より具体的な例として、お墓まいりに行くために、駅の階段の昇り降りが絶対に必要になるからと、ご家族さんに付き添ってもらうのに都合のいい数か月後を目標と決めて徹底的に野外を想定して階段昇降と歩行訓練をしたりした事なんかも有りました。

具体的な目標が持てると、ぐんぐん歩けてきたりするもので、すごいものですね。

画像は版権フリーサイト様からですが。

徐々に想定する段差も高くしていき、最終的には20cm以上の段差を片側支持物で昇降可能になって、その方は、お墓参りに行って来られてましたね。

戻られてからお会いした時はとても満足そうな表情をされておりました。

職場内の他職種の方からもあまり理解が得られていない事のあるリハビリテーション専門職ですが。(私がコミュニケーション下手なだけかもですが)

こんな、患者さん、利用者さんの目標達成の手伝いができた時はちょっとした満足感が得られたりしますね。

 

壊れかけながら、一応現役のリハビリテーション専門職としても、この映画はていねいに作られたいい映画なんだろうな~と思いましてね。

ちょっと紹介してみた次第でした。