shinmaimanaのブログ

作業療法士で左片麻痺の障がい者でもあります、両方の視点を持つからこその事が書いていければと思います。

子供の発達障害、読んで良かった本(通級の先生にすすめられた一冊)小説としても良書

娘が発達障害と診断されてまして、通級指導にもたまに通っているのですが。

ちなみに、通級による指導(つうきゅうによるしどう)とは、日本の義務教育における特別支援教育の制度の一つで、通常の学級に在籍していながら個別的な特別支援教育を受けることの出来る制度です。

その通級の先生にすすめていただいた本が有りまして。

今回はその本が非常に面白い内容でしたので、紹介したいのです。

角川文庫から出版されています【 明日 】 佐倉淳一著です。

通級の先生的にも、著者さんが非常によく発達障害について勉強しているとほめていて、内容についても高評価でした。

内容的には小説として興味深く読み進められます。

発達障害についての専門書ではないので非常に読みやすいです。

にもかかわらず、通級の先生が発達障害についてよく勉強していると評価しているだけあって、発達障害の子の親としては随所になるほどと納得してしまう部分が有ります、前半部分は悩んでるのはうちだけじゃ無いんだなと、共感しつつ私は読めました。

発達障害の子供を取り巻く色々な立場の人のそれぞれの異なるとらえ方は読んでいて、常日頃、親の目線に固定されがちな視点に多様性が得られたように思います。

そして私の主観としてですが、この本の面白い所は発達障害の子の将来の展望について現実的な一つのイメージが提示されている点です。

ネタばれは避けますが、『こう落ち着けますかと感心してしまう、見事なジョブマッチの形が提示されているのです』夢物語ではない非常に現実的でありつつ、発達障害の子の特性を活かした形なので、つい読後、我が子の特性をあらためていろいろ考えてみたりしました。

あくまでザックリとした紹介でしが、読み物としても非常に面白いと、私は感じました。文庫本サイズでページ数も320ページ程と、持ち運びも容易な読みやすいボリュームかと思います。私のように発達障害の子供の親御さんで、本が好きな方なら一日で読み切ってしまうのではないかと思います。

 

 もしよろしければ下の記事もあわせてお読みいただければと思います。

発達障害に関連する他のおすすめ本の紹介です。

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