shinmaimanaのブログ

作業療法士で左片麻痺の障がい者でもあります、両方の視点を持つからこその事が書いていければと思います。

骨折後のリハビリテーション 自主トレの重要性

左手関節を骨折して4週間のギプスシーネ固定していましたがようやく固定が外れました。

ちなみに脳出血で左半身に不全麻痺もありまして、元々動きがあまり良くない左手を骨折した次第で、4週間での筋力の落ち方たるや、感覚も麻痺の影響から落ちているので

歩いていても手首を固定するのに必要な力が入らず痛みが出る有様です。

ついでに私自身長い事作業療法士というリハビリテーション専門職をしております、

整形の医師に『リハビリに通いな』といわれましたがそれは断りました。

実は固定期間中もかなり動かしていたので、大して筋力落ちていない自信が有ったんですがね、ギプスシーネ固定恐るべしですな。

担当してくれた医師に『もう一回強く手を付いたりしないかぎり大丈夫』と言ってもらえたので、手首、前腕を右手でサポートしながら可動範囲ギリギリまで動かし倒してます。我が家は奥さんも同じく作業療法士なのですが、奥さんにリハビリをお願いした場合もれなく下の子三歳児(かなりのかまってちゃん)が突撃してくるリスクが高くてですね、怖くて頼めません。

自分で動かすのは良いですな(←リハビリテーション専門職失格?)

自分で体験して知識とすり合わせが出来て無駄にはなりませんでした。

・どこまで動かせば痛みの出るかの範囲が把握しやすいですし。

・筋肉のポンプ作用からむくみがとれるのも早かったです。

整形の病院に勤めていた時私は、患者さんの痛み、むくみのつらさをわかってあげれていたつもりでした。

思い返せば、通院してリハビリに来てくれたその時の痛み、むくみを軽減して関節が動く範囲と筋力を正常まで戻せれば良し、と考えて自主トレの指導はさほど大事にしていませんでした。

20年近く作業療法士をしているんですがつくづく、まだまだ未熟ですな。

整形の病院でも何年か仕事していた事があるんですが、いなかにある整形の病院って晴れた日は患者さんが少なくて、雨の日は患者さんが多いんです。

患者さん達に話を聞いてみると晴れた日には自分以外にやる人がいないから、痛くても無理をしてでも畑仕事をしなくちゃならないんだそうです、雨の日に痛みがひどくなって病院に来るのだと話されていました。

おそらくは畑仕事に、痛みに勝る生きがいみたいなものが有ったんだと思います、通院して来てくれたその場で痛みをどうにかすることはもちろん大切ですが、もう少しその人その人の生活を想定してどう動かせば負担が少ないか、どの範囲までの負荷に留めるようにしたほうが良いか等助言出来ていたら良かったのかな、と当時を振り返って反省しつつ今後のセラピスト生活に生かしたいと考えていました。