shinmaimanaのブログ

作業療法士で左片麻痺の障がい者でもあります、両方の視点を持つからこその事が書いていければと思います。

基本的に上を向く、たまには下も見るくらいが良いかと思ったり

歩くときなんかは特にですが、姿勢は大事かと。

作業療法士なので一応はその人に合わせて歩く時の姿勢どうした方がいいか見て判断しつつ伝える努力をしています。

でも、あれこれと部分的にあちこち伝えても歩行の姿勢はなかなか修正できなかったり。

で、まあ下を見ないように、前を見るようにしてみて歩いてみてくださいって伝えるだけで猫背気味だった体幹がけっこう起こせたりします。

これまた、言うだけなら簡単なんですがね。

ただ、自分が脳出血やって、左半身が麻痺してみて理解しましたが、なかなかに真っ直ぐ前ばかり見て歩くってのはこわいものですね。

足元に小さな段差なんかはあったりしないかと気になってしまいます。

f:id:shinmaimana:20190914213945j:plain

でまあ、画像は麻痺になってから、出来るだけ前を向いて歩くようにはしていますが、たまたま足場を確認しようと下を見たら見つけた『ハート型の苔』。

足場ばかり気にして下を向いたまま歩いていてはしっかり脚があげれていないとかえってつまづきやすくもなりますし。

心理的な面でも落ち込んだ時は上を向いた方がいいようです、アメリカのクリニックにはうつ状態の患者に、首のコルセットを与えるところが有るという。首のコルセットを装着すると、患者は頭を上に向けさせられ下を見る事ができなくなる。そうすると、数日後には気分が格段に良くなって、治療が完了する。

また、上を見上げるという方法は、アメリカの電話悩み相談員も応急処置として使っている。自殺のおそれのある人が電話をかけてきたら、まず返す言葉は「天井を見てください」なのだそうです。目線をあげるだけでもきぶんがましになるからのようです。

上の心理面で上を向いた方がいい理由については

『青い象の事だけは考えないで!思考を上手に操作する方法』

トルステン・ハーフェナー&ミヒャエル・シュピッツバート著 

福原 美穂子訳を参照しました。

結論的には

やっぱり上を向いていた方がメリットは多いようですね。

ただ、障がい者作業療法士の私としては足元の小石一つでへたをすれば転びかねないこわさが理解できてしまうだけに、

基本的には上を向くようにしてほしい、下も見るのはたまにくらいにしてもらえればうれしいとお願いするようになりました。

たまに下を見る事で私が得たメリットは小銭を拾った事二回、上画像の『ハート型の苔』を見つけてうれしくなったことくらいのものです。

足元が気になってこわかったりはしますが、足元を見ながら歩くのはデメリットの方が圧倒的に多いって話でした。