杖の使い方も場合によっては痛みの原因になり得る
杖は基本的には自重をある程度免荷してくれてバランスを補う意味で非常に助かる道具です。ただ、その長さ設定を含め正しく使わないと逆に痛みの原因になったりもします。
まずは正しい杖の高さですが、立ち上がって地面から足の付け根あたり(大転子)とされています。
私は左半身に麻痺が有るので、普段杖を使って歩く際には右手の杖と左足を同時に出して、次に右足を出す、この動作を繰り返して歩いています。
ここで、杖の高さが合わないと良くない、というのも、外出しなくてはならない日に雨の予報だったりすると、傘を杖代わりにして歩いたりするのですが、これで長距離を歩いたりしますと、痛みが出る場合が有ります。
この場合、傘は私の杖より5cm程度は低いです。
当然荷重割合は大きく変わりますので、問題になるのは麻痺側膝の内側への荷重割合が大きく増加することです。
結果、麻痺側膝の内側に痛みが出ます。
痛みが出ても休ませつつなら、さほど長引きもしませんし問題は無いのですが、
合わない高さに設定した杖を継続的に使用して痛みが出てしまっている場合は、長引く可能性もあるなと思いまして。
ここで私の場合の良くない要因その2ですが。
私は仕事に行く時はA4サイズの書類などの荷物が多いので大きめの肩掛けカバンを使っています。
当然麻痺していない側の肩に掛けているのですが、暑くなってくると熱中症対策に飲み物も入れて持ち歩くので、それなりの重量になり、より重心は偏ります。
ある程度体幹は鍛えているつもりですが、不十分のようですね。
結果、麻痺側内側により偏った荷重負荷が加わり痛みが出易くなります。
原因の特定さえできれば、カバンの荷物を出来るだけ減らす。傘を持ち歩く必要がある時はいつもより姿勢に気を付ける。
体幹筋と膝関節周囲筋の強化を図る。
等の対策が取れるので、原因の特定さえしてしまえば対策自体は
要因からの逆算で取れますって話でした。