運がいい人は早寝早起きをする。
世の中で成功している人の多くが朝方人間なのだそうです。
私たちの体の中には、はっきりと確認されているものだけで25種類もの神経伝達物質があります。この中に安心や安らぎなどの、しあわせ感をもたらしてくれるものがあります。そのひとつがセロトニンです。
セロトニンは心のバランスを整え、安心感をもたらすために、しあわせホルモンなどとも呼ばれます。『運をよくする』ためには必須の物質、ともいえるでしょう。
セロトニンは不規則な生活をおくっていると出にくくなってしまいます。早寝早起きの、規則正しい生活を送るの事が大切というのは、この点からも言える事なのです。
私たちの体は、夜になると自然に眠くなり、朝になると目が覚めます。
体温は朝のうちは低めですが夕方にかけて徐々に上昇していき、朝になるとまた下がる。
このように、人の体には約24時間を周期としたサーカディアンリズム(体内時計)が備わっています。
人のサーカディアンリズムは通常日中を活動、夜間を睡眠時間帯としてセットされています。
人のサーカディアンリズムの特徴で睡眠時にはメラトニンという物質が増えます。
メラトニンは良質な睡眠を作り出すとともに、体の中の活性酸素を分解し、抗ウイルス作用を強めるなど、体を守り、老化を防止するのにも役立つ重要なホルモンです。
そして、このメラトニンは脳の松果体でセロトニンから作られます。つまり、セロトニンがしっかり分泌されていないと、メラトニンも減ってしまうのです。
セロトニンは朝の自然光を網膜が感じると分泌されます。そしてセロトニンが分泌され始めた15時間後にメラトニンが分泌を開始するのです。
つまり、セロトニンとメラトニンを十分に分泌させるためには、もともと体に備わっているサーカディアンリズムにのっとった生活をすること。
すなわち、朝は早めに起きて朝日をしっかり浴び、夜は早めに就寝する事が大事なのです。
ちなみに、セロトニンはトリプトファンという必須アミノ酸からできています。
そこでセロトニンを作り出すためには、トリプトファンが含まれた食事をしっかりとる事も重要です。
トリプトファンは赤身の魚や肉類、乳製品などに含まれています。そしてセロトニン合成にはビタミンB6も必要なので、ビタミンB6が含まれる食品(にんにく、とうがらし、ごまなど)をうまく組み合わせて食べると良いでしょう。
最近あまりついてないと思ったら、まずは生活リズムを規則正しいものに変えるのところからスタートさせるのが近道といえそうです。
『科学が突き止めた「運のいい人」』 中野信子著 サンマーク文庫 参照
健康番組などを観ていると、食事は何が良くて何がダメ、生活はどうするのがいい等々色々な情報が多すぎて全部やろうとしたって無理なんだが、どうしたものかと思ってしまいますが。上記の程度なら、筋力つけるのに気を付けているのと重なる部分も多いですし実践できるかなと思ったり。
これくらいなら実践しやすい内容かなと思いまして、失礼しました。